梅雨もそろそろ中盤戦。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

雨の日は、やっぱりお出かけの際の服装や持ち物に気を遣いますよね。

そんな梅雨の雨にも負けないマスミ鞄嚢の「撥水レザー・トラベルショルダー」シリーズが遂に完成いたしました。2月頃からすこしづつお知らせしておりましたが、今回は2回に分けてお伝えしようと思います。

使用してい撥水レザーは植物性タンニングの老舗、イタリア「ラ・ブレターニャ」社製の植物性タンニンだけを使って撥水加工をした珍しいレザーです。芯の硬さを残しつつ表面はしっとりと軟らかく、非常に手触りの良いのが特徴です。

全面にこの撥水レザーを使用し、革の表情をお楽しみいただけるシンプルなデザインのエレガントなショルダーバッグに仕上がっています。

セカンドポーチとして活躍するSサイズ、ビジネスシーンにもお使いいただけるMサイズ、小旅行の際のメインバッグにもつかえるLサイズの3サイズ展開となっています。是非、お手に取ってごらんください。

 

さて、この見た目にシンプルなデザインのバッグですが、生産するために、実に6種類のミシンを使い、最後は手縫いで仕上げるという非常に手の込んだものとなっています。

例えば、この胴(鞄の前面・背面)に縫いを出さずに通しマチを縫う方法。これはすっきりとした上品な仕上がりになることからハイブランドなどでよく使われる手法なのですが、一般的なミシンではこの縫い方はできません。

というわけで、前編の今日はミシンをご紹介したいと思います。

まずは1つめ。上下送りの平ミシンです。

もっともポピュラーな工業用ミシンで、トラベルショルダーシリーズでは内装のポケットなどの縫製に使用しています。

2つ目は、総合送りの腕ミシン。

これも鞄業界では非常にポピュラーなミシンです。

今回はベルトやハンドルなどの縫製に使用しました。

3つ目が総合送りのポストミシン

このあたりになると少し特殊になってきて、持っていないメーカーさんも少なからずあります。
腕ミシンも接地面積が狭いですが、ポストミシンとなると5センチ四方程度しか生地を載せる部分がなく、大きな面を縫う場合はかなりの熟練技が必要になってきます。

ファスナーポケットのある前胴側をぐるりと一周縫製しています。。

4つ目が横型のスイングアームミシン。

この辺になると持っているメーカーさんの方が少なくなってきます。これも接地面が小さく、扱いがかなり難しいです。

ミシン下部のコの字型のアームが動くことで平ミシンでは縫えない形状のものも縫うことができます。
今回はまとめと呼ばれる鞄を形づくる重要な工程で使用しています。

5つ目は、縦型のスイングアームミシン。

国内でこのタイプのミシンを持っているメーカーはかなり限られてきます。


横スイングと同じくまとめの工程で使用。冒頭の通しマチの縫製はこのミシンを使います。コの字型のアームが動くことにより裏返して縫えないような形状のものを縫うことができます。そのおかげで、胴側に縫い目を見せない縫製が可能になり、上品な仕上がりのバッグを作る事が可能になります。

6つ目は、下送りの平ミシンです。

かなり古いもので、このタイプのミシンが現役で残っているメーカーもごく少数なのではないかと思います。このミシンの最大の特徴は0番の太い糸を使えること!下送りなので縫い目の間隔を均等に縫うために押さえている手の力加減が重要になってきます。地味ですがこんなところにも熟練の技が光ります。

今回は、持ち手のステッチを入れるのに使用しました。

そして最後は手縫い!

ハンドルの手カンは立体部分をUの字に縫わないといけないため、どうしてもミシンでは縫えません。一本一本丁寧に縫い上げました。

 

如何でしたが?

後半では、縫製以外の作業をご紹介したいとおもいます。それでは、次回をおたのしみに。